Saab 96 レストア リヤホイールハウジング周り その2 [くるま]
やっぱりそのまま放っておけず、切り取りました。
挟まれた鉄板の状態はグサグサだろうと思っていたのですが
研磨してみれば思っていたよりはましな状態でホッとしました。
あらためて内部をブラストしてサビ止め(エスコ)を塗り‥
サビ止めに関しては後で考えようと思っていたのですが
今回のように施工しにくい場所が他にもあるので
何を使用するのか検討しました。
定番のPOR-15、エスコ、ノックスドール、ジンク、etc‥
基本的に1液タイプはあまり信用していませんので
塗装しやすい部分についてはエスコを使用します。
問題はスポット溶接のパネル接合面など、
鉄板が重なっている部分です。
本当はここにも2液タイプを染み込ませたいのですが
低粘度のものが見当たりません。
仕方が無いので1液タイプで低粘度、硬化タイプで探し、
ネット情報で判断してSCEPTRE(セプター) 101-Pにしました。
あまり使用された実績が無いようですが勘で決めました。
まあ、限定的な使い方をするので良しとしましょう。
何度も粉塵をかぶるのはイヤなので
フロアー以外の塗装をまとめて剥離します。
ルーフライナーを取り外すとオリジナルと思われる塗装と
断熱吸音材の一部が残っていました。
では、右リヤホイールハウジング周りの作業に取り掛かります。
クォーターパネルの上側。
穴が開いています。面倒なことになりそう‥
その内側。パネルが重なっている部分を避けての切り継ぎです。
よく見て見ると重なっている部分にも穴が開いています。
鉄板の厚みも薄くなっているでしょう。
迷うところですが後で重なりの隙間にセプター処理しましょうか‥
ここもよく見ると鉄板の断面が薄くなっています。
このまま溶接しても熔け落ちて穴が開きそうですし
その時にはクォーターパネルが邪魔になって対処できません。
決断!(その1)
全くダメージの無い健全なパネルをカットし、
その奥にある、ひとつ上の画像の薄くなったパネルもカット。
すると四つ上の画像の穴の開いた鉄板はやっぱりペラペラでした。
ここまで大胆に切り取りました。
ここのパネルは複雑な形状なのでがんばります!
次に、1ミリの鉄板を切り出して直角に曲げます。
そして、垂直な面を溶接機で絞ります。
これでまず上下方向(赤矢印方向)のRが出来ました。
ちなみに私は、絞る時にぬれ雑巾で拭くのでははなく、
使用済みスプレー容器で水を勢いよく吹きかけて絞っています。
次に水平な面をアンビルの上でハンマリングします。
解りにくいですが、水平面の鉄板が延びて青矢印方向のRが出来ました。
形を整えて‥
溶接で失敗しないようにしなければいけませんっ!
まだまだ続く‥