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ちょっと使いづらかった [その他]

ちょっと使いづらかったんです。
去年作ったミドルウォレット。 

二つ折りなのに無駄にでかいし
小銭・カードを入れると分厚くなりすぎで・・・

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ということで、ロングウォレットを作ります。(画像は年末に撮影)
前回と同じ革を使用します。
型紙は・・・
そんなものは必要ありません!

まずは各パーツの材料をそれぞれの厚みに鉋で漉きます。
漉き終わったら床をトコノールで整えて各パーツの形にカット。

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小銭入れのマチ部分。
本来ならマチの手前側が長く、奥側が短いパーツなのですが
今回はある理由から逆で作りました。

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収まりはこのようになります。
見え方は本来の場合と同じですが・・・

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長くした部分をはみ出させて・・・

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輪郭にあわせて接着。

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ジッパーを縫い付け・・・
一旦、ストップ。

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外装パーツ(札入れ側)のパーツを貼り合わせて・・・

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先ほどの小銭入れパーツの縫い代を接着し、両端だけ縫っておきます。
外装パーツと共に縫い代(接着箇所)の吟面をあらし・・・

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接着。
まだ縫いません。
これが札入れになります。

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次に、カード入れを造ります。

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今回作るウォレットは一万円札がギリギリ入る大きさに設定したので
カード類を2列に入れようとすると画像のように一部重なってしまいます。
これは計画の段階ですでに分かっていたことで
問題はこれをどう処理するかです。
仕切りが無ければカードがフリーになって
全て重なってしまうこともあるでしょう。
それではウォレットの厚みのばらつきが大きくなってしまいます。

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カード入れパーツの外周に3ミリ厚の革を接着。
一部を四角く切り取る。
別の革でZ型に折った仕切りパーツを作り・・・

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カード入れパーツに縫い付け、つなげて飾りのステッチも入れておきます。
この仕切りパーツの縫い付け方がミソ。

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カードいれ側の外装パーツの裏を
スーパースカイパーで中心部がV字に薄くなるように漉いて・・・
一旦、ここでストップ。

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外装の繋ぎパーツを用意。

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曲げ伸ばしするパーツなので縫い代以外は接着しません。

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カード入れ作りの画像の続きがありませんでした。
出来上がってました・・・

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接着し、縫いました。
今回、サイズをギリギリまで小さくしたかったので
ステッチはシングルにしました。

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完成です。

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札入れ。

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小銭入れ。

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カード入れ。

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フリーポケット。

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お札を入れてみた。

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う~ん。
一万円札は3枚までか・・・

製作時に画像のお札の左上の角を20ミリほど縫うか
縫わずにお札の出し入れがスムーズに出来るようにするか迷った挙句、
お札がはみ出すのを懸念して縫うことにしたのです。
暫く使ってみて使いづらければ改良しましょう。

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小銭入れは以前と比べて格段使いやすくなりました。

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小銭入れのマチの長さを逆にしたのは
札入れのスペースを最大にするためでした。

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カード類は基本、出来るだけ少なくします。
Z型の仕切りのおかげでこのポジションから動きません。
カード入れの一部を四角くカットしたり外装パーツをV字に漉いたりしたのは
カードの重なりの厚みを逃がす為でした。

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仕切りを斜めに縫った部分があるのは
カード類が斜めになっても角が逃げられるようにしたかったから。

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これがその斜めに縫った部分。

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カード入れはこんなにガバッとひらくので便利。

1ヶ月使ってみて概ね満足です。
非常に使いやすくなりました。小銭入れもカードいれも抜群です。
サイズも小ぶりですし・・・

ただ・・・

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やはり札入れが・・・

なので

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部分的に縫い直しました。

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これでお札がたっぷり収納できます。


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15年ほど使用した財布がもう・・・ その2 [その他]

仕切りとカードケース/コインケースが縫えたのでアウターの準備です。

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アウターを一枚ものの革にした場合、札入れ側が床革になってしまいます。
私はそれが嫌なので二枚貼り合わせにする事にしたのですが
ダブルステッチ仕様にしたいので裏表を張り合わせる前に
アウター表の内側のステッチを縫います。
アウター表パーツの上に置いてあるのが縫い穴を開ける道具です。

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糸目が乱れないように縫っていきます。

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そしてお札を出し入れした時にチラッと見えるように・・・
アウター裏パーツ(栃木レザーではないヌメ革)にトリプルステッチ。
真ん中がベージュ、両端がブラウン。

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アウター裏パーツと仕切りを接着し、縫い合わせます。
お札をたくさん入れた時にその厚み分が逃げられるように
仕切りの横幅をアウター裏パーツより15ミリ短くしています。
まぁ、私の場合そんな心配はいらないのですが・・・
また、カードケース/コインケースは通常コの字形に仕切りに縫い付けて
その部分をポケットにしてある事が多いのですが
それではカードサイズの物しか入れられないので
私は今回、L字形に縫い付けてもっと大きな物が入るようにしてみました。

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アウター表の外側にも縫い穴を開けます。
アウター表の横幅はアウター裏よりも5ミリ長くしてあります。
これも曲げやすくするためです。

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アウター表とアウター裏/仕切りとを接着、ステッチしました。

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札入れのチラ見せステッチ。

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カードケース/コインケース裏の収納スペース。

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カードケース開口部のマチ。

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カードケースボディーのマチ。

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コインケースのファスナーも開けてみた。
小銭は取り出しやすそう。

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ギュッと摘んで厚みは25ミリ。ウォレットとしては標準的でしょうか。

ここまでコバの処理はサンドペーパー+トコノール+スリッカーだけですが・・・

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蜜蝋を半田ごてで溶かし、綿棒に含ませてサーっとコバに塗りこみ含侵させて
含侵しきれずに表面で固まった蜜蝋を半田ごてで溶かしながら
コバを加熱し焼き締めて磨いた状態です。
今回は初めてのレザークラフトということで、ほどほどの所でやめています。
レザークラフト上級者の皆さん、初心者がやっていることなので笑わないでね。

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完成です。
今までこんな分厚い財布を持ったことが無いので
馴れるのに時間がかかりそうです。

番外編

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使わなかったヌメ革でLファスナーを作りました。

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どうしてこんなサイズなのかというと
オカンの外出時にお小遣いを入れるための小銭入れだからです。
千円札2・3枚なら小さく畳んでしまえば問題ありません。
小銭にしても十分な大きさです。

私がミドルウォレットを作っているのをそばで見ている時の様子が
自分にも何か作って欲しいようなかんじだったので作ってあげました。
手にした時の笑顔がとても嬉しそうだったので私も嬉しくなってしまいました。


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15年ほど使用した財布がもう・・・ その1 [その他]

15年ほど使用した財布がもう・・・ボロボロです。
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使われている革は薄く、重なりは4枚だけなのでとてもスリムな財布でした。
平面的には折った一万円札がギリギリなのでファスナーがお札を噛む事も。

新しい財布を買ってしまえば早いのですが
腕時計のベルトを自作しようと数年前に買ったレザークラフトの道具があるので
始めてのレザークラフトに挑戦です!
少し大きめのLファスナーにしようかな・・・ とも考えたのですが
サイズ的にも使いやすそうなミドルウォレットを作る事にしました。

腕時計のベルトを作るつもりで買ってあったヌメ革は
ウォレットを作れるほどの大きさがないので
一乗寺のレザークラフト屋さんへ。
黒のウォレットを作りたいので何かいいレザーはないですかと店主に伝えると
「これはどうですか? 栃木レザーで、店で使おうと買った物なんですけど。」と
出してきてもらったので栃木レザーなら・・・と、半分分けていただきました。
(後日問い合わせてヴォーノ・アリニンという革であると教えてもらいました。)

革と道具は揃ったのでデザインをどうするかです。
中年オヤジなのでシンプルに。
型紙は販売されているものや無料ダウンロード、書籍の付録などがありますが
それを使ってしまっては面白くありません。
ただ、どんなものかと色々と参考にはさせてもらいましたよ。えぇ。
革の厚みによっても型紙の寸法が変わるんですねぇ。
なので・・
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8種類のR定規とポケットの縁の型だけ。あとは作りながら考えます。

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まずはスーパースカイパーで革を漉いてみた。
最初はサクサクと削れたのですがすぐに切れなくなり、
替刃の交換がもったいないからと力づくでやっていると
指、手首、ひじが痛くなり、「こんなことやってられるかっ!!」となって
物置に小ガンナを取りに行きました。

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刃が切れやむのが早そうなので砥石も持ってきました。
鉋の刃を研ぐのは4年ぶり?

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鉋台が狂っていたので直しました。邪道ですけど。
ガラス台にサンドペーパーを置き、まっ平ら(赤の線)にします。
その後、青の線(オーバーめに書いてます)のように削ります。
革を漉くならやりすぎなくらいの方が良いのではと思い・・・

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段が出来るぐらい思いっきり削ってやりました。

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おおぉ・・・

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革を切り出して漉き加工。
一番上の革は以前に買ってあったヌメ革。

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切り出したパーツにトコノール(黒)を乗せ・・・

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ウエスで延ばし・・・

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ガラス板でこする擦るコスル・・・

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磨きます。

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ステッチンググルーバーの刃を捻に取り替えて縫い線を入れます。

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コインケース、カードケースのマチのパーツ。水で湿らせて折っていきます。
14ミリ幅。両端3ミリ縫うのでマチの厚みは8ミリ弱。
カード類をギリギリまで減らせば十分な厚みでしょ。

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引張り気味でコーナーを作り、乾燥させます。
少し縮んでしまいますが引っぱれば伸びます。

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WALDESのファスナー縫い付け。
ステッチのカラーはブラウン。

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8ミリのマチを縫いつけ・・・

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右コインケース、左カードケース。反対でもいいかも。
ファスナーの引き手がテレコになっているのはミスではありません。
閉じたときにスライダー同士がぶつからないようするためです。

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ステッチも入りました。

その2につづく・・・



 


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